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相続税に関わる「みなし遺産」とは?
2016/01/29
遺産の相続前後に聞く単語として「みなし遺産」と呼ばれるものがあります。
みなし遺産は正確には「特別受益」といい、相続するはずの遺産を前もって渡されたものとみなし、分配される遺産の一部を既に支払われたことにする制度です。
一見すると不公平に思われるかもしれませんが、このみなし遺産は公平な遺産分配だけではなく、相続税を維持する上でも大変重要な要素です。
もし特別受益という制度がなければ、亡くなる前に予め遺産の半分を渡しておき、亡くなったあとにさらに遺産が分配されるという2重取りが出来てしまいます。
加えて相続税には一定額以下であれば税金がかからないという控除(税額控除)が各種あります。したがってこの控除を見据えて遺産を事前に分配し「遺産はありません」と言ってしまえば、遺産から税金を差し引かれることも無くなってしまいます。
これでは税収も減ってしまいますし、富裕層はより多くの資産をプールすることにもつながります。みなし遺産はこのような不公平を是正するために用いられるのです。
もちろん法の認めている限りであれば、我々もお手伝いできます。例えば現状の借金を遺産となるはずの財産から返しておくなど、死後遺族が困らないように手を打っておくのは大変重要です。
現状の財産についてどのように分配するか。あるいは問題点をどう解消するか。お悩みの方は是非八木FP保険事務所にお任せください。